サリチル酸マクロゴールピーリング剤について
公開日:2018/10/01 更新日:2022/04/15
肌と歯のクリニックです。
10月になりました。台風ばかりで天気がなかなかすっきりしませんね。
来週も台風みたいなので皆様お気を付け下さい。
さて。よくピーリングについてのご質問がございます。
本日はピーリングについてお話します。
ケミカルピーリングとは?
肌の表面に薬剤を塗布することにより、
古い角質を剥がし、肌のターンオーバーを促進・正常化させる治療法です。
ケミカルピーリングの効果は?
★ターンオーバーの正常化
肌は約28日で古い角質が剥がれ肌が生まれ変わります。20歳を過ぎた時期から28日プラス
自分の年齢の日数が肌の生まれ変わりにかかると言われております。
ピーリングで古い角質を取り除いて肌をリセットし、ターンオーバーを正常に保ちます。
★毛穴の殺菌作用
ピーリングの優れた殺菌効果でにきびの原因菌を殺菌します。肌の表面に増殖している
にきび菌を殺菌してにきびができにくい肌を作ります。
★シミやくすみの色素沈着の改善
ピーリング新陳代謝が活性化すると角質にあるメラニンが少しずつ排出されていきます。
しみやにきび跡の色素沈着が徐々に軽減されます。
★毛穴の引き締め
毛穴の汚れを奥から溶かす効果もあります。角栓を取り除くことで毛穴が引き締まります。
★コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進
ターンオーバーが整うと水分保持力、新陳代謝の効率が良くなり真皮層のコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン
のバランスが整います。これにより、肌のハリ、シワ、小ジワの改善が期待できます。
ピーリングの種類は?
次にピーリングの種類ですが角質を剥がれやすくする薬剤には「AHAやBHA」があります。
グリコール酸はフルーツ酸やクエン酸が原材料であり皮膚内部に
浸透することで表皮の細胞を活性化することができるAHA(αヒドロキシ酸)の一種、
サリチル酸は皮膚表面の角質に効果的で痛みが少なく副作用も出にくい
肌が弱い方にも効果的であるBHA(βヒドロキシ酸)の一種です。
どちらも代表的なケミカルピーリング剤です。
※グリコール酸とサリチル酸比較すると
グリコール酸の方が副作用(発赤、びらん、紅斑)がでやすいと言われております。
★当院では「サリチル酸マクロゴール」という薬剤を使用しております。
以前はサリチル酸は肌に対しての刺激が強く、痛みや炎症など起きやすい難点がありましたが
現在はマクロゴールという基材に溶かして使用することで皮膚の深部への浸透を防ぎ角質層のみに
効果をもたらす安全なピーリング剤となりました。
おうちでやるピーリングとの違いは?
市販でもピーリングをよく目にすると思います。
市販の方がお手頃な価格でよいのでは?とも質問を頂きます。
しかし先ほど説明したピーリング剤は医療機関での使用しか認められておりません。
ホームで出来るピーリングは弱い酸を使用していたり、濃度を下げています。
肌への負担は少ないですが十分な効果は抑えられている事を否めません。
ケミカルピーリングはすぐには効果がわかりづらい治療ではありますが、
他の治療と組み合わせることでより効果を発揮するものになります。
気になる方はぜひお問い合わせくださいませ。
お顔全体 10,000円